「万全の準備」を求めるほど、行動するのが怖くなる

考え続けることで、安心しようとしていた

私は長い間、

「ちゃんと準備をすれば、未来の問題を防げるはず」

と思っていました。

何か新しいことを始める前には、
できるだけ情報を集める。

失敗しない方法を探す。
自分に足りないものを考える。

そうやって、
なるべく問題が起きない状態を作ろうとしていました。

ちゃんと考えてから動く。
ちゃんと準備してから始める。

その方が、
遠回りをしなくて済むし賢明だと思っていたのです。

けれど実際には、
考えれば考えるほど、
行動に移す踏ん切りがつかなくなっていきました。

何が足りないのか。
何を身につければいいのか。
どこまで準備すれば動いていいのか。

考えて、準備をして、
気づけば、かなり長い時間が過ぎていました。

今振り返ると、
あの頃の私は、

「起こるかどうかもわからない問題」を回避することに、
こだわりすぎていたのかもしれません。

失敗したらどうしよう。
後悔したらどうしよう。
思ったより上手くできなかったらどうしよう。

まだ起きてもいない問題を、
頭の中でどんどん大きくしていたのです。

考えることそのものは、悪いことではありません。

一生懸命やってきた準備は、
行動し始めてからも役に立ちました。
考えることで助けられてきたこともたくさんあります。

ただ、

現実を変えたいのであれば、
考えながら行動する必要がある。

このことに気づくまで、
私はかなり遠回りをした気がします。

行動して初めて、「本当の問題」が見えてくる

以前の私は、
「問題が起きない状態になってから動く」
ことにこだわっていました。

向いていなかったらどうしよう。
途中で嫌になったらどうしよう。
結果が出せなかったらどうしよう。

そうやって、
起こるかどうかも分からない未来を想像して、
不安を大きくしていたのです。

でも、実際に少しずつ行動してみると、
拍子抜けすることが何度もありました。

もっと深刻なことだと思っていたけれど、
実際は難なく対応できることだった。

あれこれ予想していた「問題」のいくつかは、
存在すらしなかった。

そんなことが本当に多かったのです。

頭の中だけで考えていると、
問題は必要以上に大きく見えます。

特に、

「まだ正体が見えていない不安」

は、いくらでも膨らんでいきます。

ですが実際には、
やってみないと分からないことの方がずっと多い。

行動してみることで初めて、

「なんだ、こういうことだったのか」

と気づけることがあります。

私はずっと、
問題を解決してから動こうとしていました。

でも本当は逆でした。

動いてみることでしか
問題の輪郭を捉えることはできません。

やってみなければ分からないことは、
予想以上に多くありました。

何が問題なのか。
どこを修正すればいいのか。
想像していた不安は本当に存在するのか。

こうした疑問は、
実際に動いてみないと解決しません。

頭の中だけで考えていても、
現実の情報は増えていきません。

だからこそ、
事前の情報収集である程度の方向性が見えたら、
まずは小さく動いてみることが必要だったのだと思います。

行動することで、思考の解像度も上がっていく

以前の私は、
「ちゃんとできる」と確信できないと、
なかなか動けませんでした。

でも今は、

最初から全部を理解することはできない

と実体験から学びました。

実際にやってみると、
予想通りにいかないことはたくさんあります。

想像していた形とは違う、
と感じることもあります。

ですが、それは悪いことではありません。

むしろ、

実際に動いたからこそ得られた情報

は貴重です。

やってみたから、
自分に合うやり方が分かる。

やってみたから、
必要な修正が見える。

やってみたから、
「これは違う」と判断することもできる。

頭の中だけで考えていた頃より、
今の方がずっと前に進んでいる感覚があります。

もちろん、不安がなくなったわけではありません。

今でも、
「これでいいのだろうか」
と迷うことはあります。

分からないことは、
試行錯誤しながら確認していけばいい。

自分にとっての最適解とは、
行動しながら、少しずつ輪郭が見えてくるものなのかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました